副作用について
ローブレナによる治療中に、下記のような副作用があらわれる場合があります。副作用は早期に発見し、適切に対応することが重要です。
この他にも気になる症状や、体調の変化などがあらわれた場合には、速やかに担当医や看護師、薬剤師にご連絡ください。
- 重大な副作用
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- ・間質性肺疾患
- ・QT間隔延長
- ・膵炎
- ・肝機能障害
- ・中枢神経系障害、精神障害
- その他の副作用
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- ・高脂血症
- ・浮腫(むくみ)
- ・ニューロパチー
- ・体重増加
- ・高血圧
- ・高血糖
重大な副作用
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間質性肺疾患
肺の間質と呼ばれる部位に炎症が起こる病気です。最初は風邪のような症状ですが、進行すると肺が線維化して呼吸ができなくなり、命に危険を及ぼすおそれがあります。
主な症状として、息切れ、息苦しさ、から咳、発熱などがあります。このような症状があらわれた場合には、「ただの風邪」と思い込まずに、速やかに担当医にご連絡ください。 -
QT間隔延長
QT間隔延長は、心電図検査でみつかる異常で、軽い場合は症状はみられませんが、重度になると動悸がしたり、気を失ったりすることがあります。
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膵炎
膵臓に炎症が起こることがあります。急に胃のあたりがひどく痛む、吐き気、嘔吐などの症状があらわれます。お腹の痛みはのけぞると強くなり、かがむと弱くなることがあります。また、血液検査でわかることも多くあります。
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肝機能障害
肝臓の働き(代謝・解毒・胆汁分泌)がうまくいかなくなり、正常に機能しなくなることがあります。からだのだるさ、食欲がない、発熱、皮膚や白目などが黄色くなる(黄疸)、発疹、かゆみ、吐き気、嘔吐などの症状があらわれます。症状があらわれず、血液検査でわかることも多くあります。
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中枢神経系障害、精神障害※
- 忘れっぽくなるたとえば…
- ものを置いた場所を思い出すのに時間がかかる
- 人の名前がなかなか出てこない
- 一生懸命覚えようとしても頭に入らない
- いつも行っている家事の手順がわからなくなる
- 感情が不安定になるたとえば…
- イライラしやすい
- 涙もろくなる
- 不安になりがち(うつっぽい)
- 言葉が出てきにくい
- ろれつが回らない
- 話すのが遅くなる
- 視覚や聴覚に異常が出る
- 光の残像が見える
- 音楽が聞こえる
これらの症状があらわれた場合には、医師の判断でローブレナの減量、休薬などの対応を行い、症状の改善・回復を待ちます。
※ここに書かれている症状は、これまでにローブレナを服用した患者さんでみられたものです。これが中枢神経系障害の全てではないので、普段と違う様子がみられたときには、担当医や看護師、薬剤師に相談してください。
- 忘れっぽくなるたとえば…
その他の副作用
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高脂血症
血中のコレステロール値やトリグリセリド値が高くなることがあります。通常、症状はあらわれませんが、高脂血症は動脈硬化の原因の1つであるため、進行すると、心臓や脳などの血液の流れが悪くなってしまうおそれがあります。
ローブレナによる治療中は、定期的に脂質検査(血液検査)を行い、高脂血症があらわれた場合には、必要に応じて脂質降下薬を使います。 -
浮腫(むくみ)
血液中やリンパ液中の水分が血管・リンパ管の外に漏れ出て、皮下組織に溜まっている状態です。手足や顔がむくんだり、体重が増えたりすることがあります。
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ニューロパチー
末梢神経が障害され、手足に力が入らない、ものをよく落とす、うまく歩行できない、などの運動・感覚のまひや、手足のしびれ・痛みなどの症状があらわれることがあります。
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体重増加
体重が増えることがあります。
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高血圧
血圧の高い状態が続くことがあります。通常、症状はあらわれませんが、高血圧が進んで動脈硬化になると、狭心症や心筋梗塞、心不全、脳梗塞、脳出血などが起こりやすくなるおそれがあります。
ローブレナによる治療中は、定期的に血圧を測定します。 -
高血糖
血液中のブドウ糖濃度が高くなることがあります。のどがかわく(口渇)、多量に水分をとる(多飲)、尿の量が多い(多尿)、体重が減るなどの症状があらわれます。症状があらわれず、血液検査でわかることもあります。
ローブレナによる治療中は、定期的に血液中のブドウ糖濃度を検査します。
これら以外の副作用があらわれるおそれもありますので、気になる症状がある場合には担当医や看護師、薬剤師にご連絡ください。また、日々の体調管理には、服薬日誌をご活用いただき、通院の際に担当医や看護師、薬剤師にみてもらうことをお勧めします。
監修:近畿大学医学部内科学腫瘍内科部門 主任教授 中川 和彦 先生